たたら製鉄 追入鑿 グミ柄 ノミ 彫刻

島根県の東端に位置する安来市は、鋼（ハガネ）の町としての歴史を持っており、古くからは鉄製の太刀なども多数出土しています。 　近世になると奥出雲では古代から続く「たたら」製鉄が盛んに行われ、江戸時代中期から明治にかけ、奥出雲の鉄は安来の港から全国の金物産地に送り出され、町は隆盛を極めました。その繁栄の余韻は、家並みや著名な芸術家を輩出した風土に息づいています。 　19世紀末には安来に鉄鋼会社が設立され、今日では、大手鉄鋼メーカーに受け継がれ、最先端技術で生産される「ヤスキハガネ」として世界中で使用されています。 そんな町で父が当時150,000円で購入したそうです。 30年程前の物になります。